教育×読書 脳科学者かま教える コスパ最強!勉強法(3) 記憶力を高める方法!
前回は勉強を習慣化させる方法についてまとめました。
「効率的に記憶したい!」「勉強したことを忘れないようにしたい!」
誰しもが一度は考えたことがありますよね!
今回は効果的に記憶するための方法についてまとめました。
要約
「繰り返す」ことで脳に記憶させる
1繰り返し読むで記憶に定着させる
資格取得のようなテストや課題提出が前提となる勉強に必要なのは記憶力だ。潜在意識に何かを残すようなプロセスでなく、いかに顕在意識に焼き付けていくかを考えていかなければならない。記憶に残す方法はいくつかあるが、特に大切なのが「繰り返し読む」ことだ。
1つの項目を深く読み込むのではなく、何度も流し読みしていく。一度だけではなく、何回も繰り返し行うことが記憶に作用する。
記憶により深くとどめるためには、3回を1セットとして、日にちを変えて何回か行うことが良い。1つずつ丁寧にやるより、ざっくり読むことを何回も繰り返すことの方が効果的だ。
次に記憶に定着させることに効果を示すのが、右脳を使う方法だ。映像やイラスト付きの書籍を使うと良い。映像で学ぶ事は右脳を使うと記憶への定着率が高くなるのだ。
2イラスト付きの参考書が◎
参考書などのスキルをつけるための書籍は、イラスト付きのものを使うと良い。映像を見る事と同様にイラスト付きの書籍を反復して読むことで、記憶への定着率はかなり高くなる。
- 深く掘り下げずに反復すること
- イラスト付きの書籍を使うこと
- 映像を使って学ぶこと
上記の3つを念頭に置いて学習すると、記憶と言う点では非常に効率よく覚えていくことができる。
文字に書き起こし模擬テストを繰り返す
1手書きの方が記憶に残る
記憶に定着するのに最も有効なのは、人に教えることだが、その次に有効なのは自ら体験する(実践練習する)ことだ。
そのためドリルをやり、模擬テストを日常的に実践する事は非常に効果的だと考えられる。ドリルや模擬テストは、1つのアウトプットの手段でもある。本やネットから取得した情報を、ドリルやテストによって実際に記憶に焼きついているかどうかを確認する。
ドリルやテストはできるだけ手書きで行うことがオススメだ。パソコンで書き起こすよりも、手書きで書く方が記憶に残りやすいことがデータでも証明されている。
自ら文字を思い浮かべ、描き出すことが記憶に学習を定着させるのに有効とされている。これらのドリルやテストをやはり分散効果を利用して間隔をあけて繰り返し行うと良い。
2勉強ノートで情報をまとめる
書き出して覚えるという意味では、ドリルやテストのみならず参考書や資料を自らまとめる勉強ノートを作ることも良い方法だ。
いくつかの参考書やネット情報をまとめ、時に色分けし、図版を自ら書いてオリジナルの教科書をつくりあげると良い。
これは書いて覚えると言うことと、情報をできるだけ1つにまとめて覚えると言うことを同時に実行できる非常に実用的な方法だ。
勉強ノートは受験学生の勉強法としても1つの潮流があり、様々なノート術が有効であると話題になっている。
近頃はタブレット端末を有効利用する動きが教育の世界では推奨され始めているが、学習を記憶する際には手書きが脳科学的にも有効であることを忘れてはいけない。
グループ化することで記憶に残りやすい
1一極集中型の方が覚えやすい
脳は断片的な事象よりもグループされた印象的な事象の方を記憶に残す。そのため、一度にまとまった事柄を集中して覚えることの方が良い。
わかりやすく言えば、章ごとに区切りよく覚えると言うことだ。1つの内容を、ひとまとめの時間で集中して覚える方が、グループ化されて記憶に残りやすくなる。
またある科目を少しやって、他の科目も少しやると言うようなやり方は、記憶に残すと言う意味では良くない。1つの科目をまとめて数日間やり、次の数日間は別の科目をやると言うように、集約して学習する方が記憶に残る。
何か別の作業をしながらだとか、「ながら学習」もやめた方が良い。できればバックミュージックを流したりもしない方が、余計な情報を詰め込むことなく、円滑に記憶に残すことができる。
教育と関連して
記憶を定着させるためには自分で体験してみることが大切だとありましたが、その通りだと思います。
私が今まで担当してきた子達の中には、漢字や理科、社会の語句を覚えるときに目で見ているだけの子も一定数見られます。そういった子たちは「書くのめんどくさいから」「見るだけでも覚えられるから大丈夫」と答えることが多いです。実際のテストの結果はというと見ただけの子たちはあまり良くないことが多いです。もったいないですよね…。やる気はあるけど、勉強の方法を知らないために結果に繋がらない。実際に書いたり読んだりすることでどのくらい定着するのかということを実感させることが必要だと思いました。
ただ勉強しなさいと言うだけではなく勉強の仕方を教えることを意識して指導していきたいと思います!