教育×読書 「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること(3)

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1 要約

 

子どもが学校に行かないときにできること

不登校でも、週2、3日学校へ行っている

 不登校というとずっと家にいるイメージがあるかと思うが、実際は週に2、3日は学校に行っている人もたくさんいる。というのも、年間30日以上学校を休むと不登校の定義に当てはまるからだ。

 文科省の調査によると、小・中・高校における不登校児童生徒数は年々増加を続け、2019年度は23万1372人と過去最多を記録している。

 内訳は小学校5万3350人、中学校12万7922人、高校5万1000人となっている。

学校に行きたくない理由は重なり合っている

 学校に行きたくない理由はひとつではなく、いくつも重なり合っている。

 不登校になった本人に聞いた文科省の調査によると、学校に行きたくない理由が平均で3つほどあがっている。

  • 友人との関係 53.7%
  • 生活リズムの乱れ 34.7%
  • 勉強が分からない 31.6%
  • 先生との関係 26.6%
  • クラブや部活動の友人・先輩との関係 23.1%

と続いている。

 多くの人が、いじめや学校内での競争、勉強のストレス、友人関係などが複合的に重なり合ってバーストしてしまうというイメージである。

いじめのピークは小学2年生

 子どものいる世界は、思っている以上に過酷である。女子は小4から、男子は中1から、クラスカーストがあると言われている。

 文科省の調査によると、小・中・高校が認知したいじめはここ最近、低年齢化が進んでいて、2019年のいじめ61万2496件のうち、小学校で起きたいじめは約8割にあたる48万4545件。過去5年間で3倍以上に増えている。

 いじめのピークも10年前は中学1年生だったが、今は小学2年生がピークとなっている。

2 感想

教育と関連して

 いじめと聞くと小学校高学年くらいから増加してくるイメージだったが、小学2年生がいじめのピークと知り、驚いた。また、クラスカーストについて女子は小4くらいから、男子は中1くらいからと記載されていたが、ほとんどの児童が1つの保育園か就学し、小学校でも単学級の場合は、かなり早い段階でカーストが存在しており、人間関係を変えることが難しい状況になっていることが多くなっているように感じる。いじめが低年齢化していることをよく理解して子どもと接するようにしていく必要がある。

 学校に行きたくない理由として勉強が分からないことや、先生との関係もかなりの割合を占めている。私自身、勉強ができる、できないはあまり気にしておらず、子どもがやりたいこと、伸ばしたいことをやってほしいと考えていたが、子どもにとって勉強が分かることはかなり重要なことであると考えを新たにした。分かる授業を心掛けていく必要がある。

 毎日一緒に過ごす先生と気が合うと感じるかもかなり重要な要素になっている。先生によっては価値観を押し付けすぎてしまい、その先生のやり方にフィットしない子どもが多くなっていることも見受けられる。それぞらの教師には個性があると思うが、自分の考えを押し通すのではなく、目の前の子どもにフィットした学級経営を行なっていく必要があると考える。