教育×読書 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法(4) 価値観をアップデートする!

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 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法、第4弾になりました!

 前回は変化の激しい社会を生きていくために必要な自己肯定感についてまとめました。

umi-kaze2.hatenablog.com

今回は、子供の価値観、親の価値観についてまとめていきます。

要約

「価値観」激変の時代を生きる

親の価値観は、すでに古いと自覚する

 時代が変われば、価値観も変わる。

 良い大学に入り、良い社会に入ることこそ人生で最大の目標だと考える人も多いだろう。

 しかし、それは今の子供たちの「幸せ」の価値観とは違っているかもしれない。なぜなら、いい学校に入り、いい会社に就職すれば幸せになれるというような単純な公式自体が、すでに通用しない時代になっているからだ。

 子供たちが生きていく時代は今よりずっと複雑で、日々変わっていく情報の洪水の中を泳ぎ回りながら自分が休める場所を探す、そんな時代だ。

 しかも、日々進化していくテクノロジーと共存しながら、インターネットにつながって生きていくので、考えただけでどれだけ大変なのかがわかるだろう。

 こんな大変な時代を生き抜かなくてはいけない子供たちだから、最低限、親の古い価値観だけを子供に押し付けないことが大切だろう

 時代に伴って価値観は変わる。子供をしっかり見ながら、親がその価値観の変化を受け入れなくてはいけないということを肝に命じることが大切である。

子供の価値観を全力で肯定しよう

 子供が独り立ちするためには、親と対等な1人の人間として自立しなくてはならない。そのために、子供には思春期に「反抗期」があるのだと言われている。

 そして最近は、2歳から3歳に訪れる、何でも「イヤイヤ」という反抗期と、思春期になって本格的に親から離れようとする反抗期の間、5歳から10歳位にも中間反抗期があると言われている。

 親にしてみれば、「うるさい」だの、「親のルールを押し付けるな」だの、生意気なことを言われると動揺する。しかし、それが「中間反抗期」なのだと思えば、納得できるだろう。

 子供に反抗期があるのは、親を乗り越えたいと言う気持ちがあるからだろう。

 親を乗り越えるからこそ、子供は親の価値観ではない自分の価値観を身に付けて、大人になっていく。そして大人になると、「あの人(両親)のこともわかる」と、違う価値観の中で、親が理解できるようになるのではないだろうか。

「親子だから価値観が同じ」はありえない

 「やっぱり親子だから、価値観も同じなのよね」

 そう思う親は、多いと思うが、子供は親とは別の人格である。そのため、親子で価値観が同じと言う事は子供が親に合わせているということだろう。

 心理学者のアドラーは、両親が持っている価値観を「家族価値」といい、それが家族の理想や目標になりがちだと言う。「男は男らしく、女は女らしく」「親の言う事はよく聞く」「子供の勉強が第一」。そんな家族内での「家族価値」は、子供にも影響与える。

 子供は両親が持っている価値観を無視することができないため、全面服従するか、全面反抗することになるが、全面服従すれば「あの子は従順で良い子で」と言うことになり、全面反抗すれば「厳格な教育者の両親なのに、あの子は突然変異ね」と言われたりする。

 そうなると、全面復習した方が良いようにも思えるが、これも良し悪しで、あまりに全面服従し過ぎると自分の意見が持てない大人になり、いつまでも自立した人間になれない。

 大切なのは、「家族価値」に育まれながらも、家族を客観的に見られる自立心を持った子供に育つことではないだろうか。

子供は親が思う以上に怖がりだから勇気づけてあげる

 子供は親が思う以上に怖がりだ。なぜなら、まだ自分だけの足では立って歩くことができないからだ。

 そのため、「それは難しいよ」と言うと、それだけで諦めてしまう。それをあきらめさせないためには、「簡単だよ、努力さえすれば」と言ってあげることだ。

 子供の目標は、成長するたびに変わっていく。今は「医者になりたい」と思っていても、「漫画家になりたい」と思うようになるかもしれないし、「eスポーツの選手になりたい」と思うかもしれない。

 親から見るといい加減に言ってると思うかもしれないが、子供は子供なりに真剣に考えている。

 それを茶化さずに、「簡単だよ、努力さえすれば」と励ましてあげる。そうすれば、安心して子供は伸びていける。

 子供が自立して生きていくには、自分が育った家族の価値観を受け継ぎながらも、それを超えて自分なりの価値観を持たなくてはならない。

 そのために、親は自分の価値観を子供に押し付けるのではなく、子供の価値観を肯定して伸ばしてあげる。

 それが新しい時代に生きていく子供を支えとなり、価値観が違っても、家族という絆は変わらないということになっていくだろう。

教育と関連して

 今の価値観が絶対的だと思うのではなく、日々価値観をアップデートしていくことの大切さについて学びました。

 今回は親世代、子供世代の話でしたが、小学校、中学校などの教育の場では20代から60代までの幅広い年代の教員が子供に対して指導しています。年齢が10年違うだけで価値観も大きく違っていることもしばしば見られます。自分の価値観も大切だとは思いますが、自分の価値観だけを子供に押し付けることになると、教員によって指導が異なることになるので子供達が混乱することになります。

 まずは学校で価値観を共有し、それに沿って指導していく必要があるのではないでしょうか。

 教育の場こそ常にアップデートし続ける必要がありますね!