教育×読書 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法(3) 自己肯定感高める!

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 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法第3弾です。

 前回は、子供と投資についてまとめました。

umi-kaze2.hatenablog.com

 今回は自己肯定感についてまとめていきます。

要約

「比べない力」こそ無敵

「他人と比べない」の本当の意味するところ

 「青い鳥」と言う童話がある。

 チルチルとミチルと言う主人公たちが「青い鳥」を求めて様々なところを旅する物語だが、本物の「青い鳥」は見つからず、落胆して家に帰ってくると、我が家の鳥かごの中に本物の「青い鳥」がいたという物語だ。

 この物語は、「本物の幸せは身近なところにある」ということを教訓としている。

 青い鳥症候群という言葉がある。

 「青い鳥」を探し続けるチルチルとミチルのように、現実に目を向けず、「もっといい仕事があるはず」と常に転職が頭を離れなかったり、「もっといい人がいるはず」と既に付き合っている相手がいるのに他の誰かとの出会いを求めて黄昏を繰り返し、そのためにいつも心が満たされないような人たちのことだ。

 より良いものを求める事は「向上心」があるということだから、悪いことではない。

 しかし、現実に立った「向上心」でないと「高望み」となって「劣等感」を生みやすい。 満足を感じられない飢餓感と充足できない苦痛の中で、結局は自分自身を不幸にしてしまいかねない。

なぜ、他人がうらやましいのか

 老子の言葉に、「足るを知るものは富、強めて行うものは志有り」がある。これは、満足することを知っている人間は本当に豊かな人で、努力を続けている人は、それだけですでに目的を果たしているという意味だ。

 つまり満足しながら、それでも努力を惜しまない人は、本当の幸せをつかめると言うことだ。

 一方で、「足るを知らないことほど不幸な事は無い」とも言っている。何を手に入れて満足できない人はそれこそ悲惨な禍の中にあると言うことだ。

 「青い鳥」を探しているうちは、人は満たされない心を抱き続けなくてはならない。なぜなら、「どこかに青い鳥がいる」と思っていると、自分の足元が見えなくなるからだ。

 大切なのは、自分の足元をしっかりと見て、自分自身に価値があることを感じ、信じて、満足しながらも努力できることだ。

「人は人、自分は自分」と思うのは難しい

 「人は人、自分は自分」と言う価値観は、言葉では簡単だが、いざ持とうとすると、かなり大変だ。なぜなら、他社がいる以上、どうしてもその他社と比べてしまうからだ。特に大人になって社会に出ると、仕事のできる人できない人、お金が稼げる人と稼げない人、モテる人モテない人など、常にいろいろな企画にさらされる。

 いけないのは比較して他人より評価が低いことではなく、その中で劣等感を感じ、諦め、やる気をなくして、自分が無意味な人間のように感じて深く傷つくことだ。

 もしそこで、「人は人、自分は自分」と考えられれば、かなり楽になるのではないだろうか。

 最近は子供を人と比べないことが大切だと言われている。

 小学校の運動会のかけっこではゴールに走り込んだ順に順位をつけることが少なくなった。テストの点数で1番だった子供を先生が褒めることもなくなった。

 しかし、本当にそれが子供の成長に良いことなのかと言えばそうではないだろう。

 新卒で会社に入社した人の3割が3年以内に辞めていくそうだが、その中にはそれまで競争にさらされずに生きてきたのに、いきなり会社で順位を付けられ、低い順位に劣等感を抱き自信を失い、やめていく人も少なくないと言う。

 学校では順位を付けられなくても、社会に出れば当然のように順位がつけられ、勝ち負けにさらされることになる。こうした中で大切なのは、順位をつけないことではなく、そんなことで折れない心を持っていることだろう。

 かけっこが1番でなくても数字では1番、笑を書くことでは1番、人を笑わせることでは1番、大食いでは1番と言う、その子供なりの1番を見つけることだろう。

 自分が勝負できるところで一番になるために努力できれば、自己肯定でき、自信も生まれる。

 良い教育とは、様々な分野で子供が1番になることを先生が見つけ出し、褒めて伸ばしてあげることではないだろうか。しかし、多人数クラスで多くのカリキュラムを押し付けられる今の学校教育では、先生にもそんなゆとりがないのが現実だ。

 そのため、それができるのは親だけ。親が子供の頑張りと成長を言葉にして褒めてあげれば、子供は「人は人、自分は自分」と言う自己肯定感を持てるようになり、「青い鳥」ばかりを探さなくなるだろう。

子供を認める

 大人の社会は他人との競争の連続だ。そこで勝ち続けられる人はほんの一握り。いちど買ったとしても、次からもかたなくてはいけないと言う重圧が重くのしかかる。しかも、ほとんどの人は途中で脱落していく。

 そんな中で成長し続け、心が折れずに何度も戦い続けていくためには、競争相手は他人ではなく、自分でなくてはいけない。自分との競争は成長につながり、進歩しているという自信につながる。

 長い人生には、他人との競争で勝つこともあれば負けることもある。

 ただ、勝った人を恨むのではなく、努力した自分を自分で評価できることが大切。

 他人を羨まず、ねたまず、どんな時も安心して前に進むことができるというゆるぎなさがあれば、その自信は自己肯定につながり、自己肯定のできる子供は、現実から逃避することなく現実の自分を見て、そこに幸せを見出していけるだろう。

教育と関連して

 自分自身の価値を知ること。これが何よりも大切であると感じました。他人と比べてばかりいると自分自身が苦しくなってしまいますよね…。どれだけ頑張って上を目指しても頂点を取るまでは周りと比べ続けなければいけない、周りと勝負して勝ち続けなければいけない。それができる人はほとんどいないと思います。

 「学校生活の中で個性を伸ばしてあげたい!」と思い、全員が活躍できる授業、得意なことを伸ばせる活動に意識して取り組んでいます。しかし、学校にはある程度決まった枠があるため、枠に当てはまらない子がどうしても出てきてしまいます。枠に当てはまらない子でも良いところはたくさんあるのですが、それを伸ばしてあげられないもどかしさ…。

 学校の仕組みや社会での価値観が変わっていくしかないのですかね?

 今フリースクールやN校等の自分のペースで学べる学校も注目されてきています。みんなが当たり前に地域の学校に行くのではなく、自分に合った学校を選択できるようになればいいなと思いました。