教育×読書 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法(2) 投資教育!

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 前回はお金の価値についてまとめました。

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 今回は「親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法」第2弾です。第2弾では、「投資」についてまとめていきます。

 最近は昔よりも「投資」が身近になってきています。ジュニアNISAなどもあり、子ども達にも「投資」が身近になる時代がやってくるのではないでしょうか。そんな時に子どもが大きな失敗をしないように親ができることについて見ていきましょう!

要約

避けては通れない「投資」教育

投資の基本はリスクの理解

 「投資」をしないと、豊かな老後を迎えられないと思う人が増えている。

 ただ、金融機関に勧められるがまま投資信託を買ったり外貨預金を預けたりしているというのは、実は「投資」ではなく、金融機関のカモになっているだけだ。

 著者は、「投資などをしないほうがいい」と言い続けているが、それには大きく3つの理由がある。

 1.投資をしなくてはと思っている人の多くはサラリーマンで、真面目に働きさえすれば必ず給料が振り込まれると言う、金銭面ではリスクのない生活をしてきた。そのため、リスクがどういうものなのか、よくわかっていない人が多い。

 2.日本では、戦後ずっと貯蓄教育に力を入れてきて、投資教育はほとんどできていない。実際に学校で金銭教育らしきものが始まったのは10年ほど前。そのため、ほとんどの人が金銭教育を受けずに大人になっていて、投資には疎い。

 3.バブル崩壊後、日本ではずっとデフレと言う状況が続いていて、この先も手振るが続きそうだ。デフレの中では現金、預貯金の価値が相対的に上がるため、あえてリスクを犯して「投資」する必要は無い。「投資」する前に、住宅ローンなど借金の返済をした方が良い。

 ただ、これは親世代に対して言っている事だ。子供世代となると話は別である

「儲け」に目を奪われるのはだめ

 これから子供たちが生きていく時代には、大きなリスクを待ち構えているだろう。リスクとは、将来のどっかで起きるかもしれない不確定なことで、それを覚悟で進んでいかなくてはならなくなるのが、今の子供たちだ。

 例えば、親世代では、まだ終身雇用の余波があるため、定年まで会社に勤めると言う人も多いだろう。けれど子供たちが働くこれからの時代は、正社員と非正規社員と言う区別はなく、パートタイムで働くかフルタイムで働くかの違いがあるだけで、ノルマが果たせないとすぐにクビになると言うアメリカのような状態になっているかもしれない。

 こうした世の中を生きて子供たちには、「リスクを取る」と言う感覚が必要で、そのリスク回避の方法の1つとして、「投資教育」が必要なのだ。

 ただ、「投資教育」といっても、目先の「儲かる投資方法」などは学んでも無意味だ。変化の大きな時代には、投資の本質を教えてあげたほうが役に立つ。

 投資の本質を学ぶのには、まず危険性や失敗を学ぶこと。「儲ける」でなく「リスク」を学ぶほうが、長い目で見ると失敗が少なく、成功しやすいからだ。

毎日の暮らしの中でも「リスク」は教えられる

 世の中には「良い儲け話がありますよ」と言う言葉が反応している。けれど、甘いセールストークにはほとんど裏がある。

 そうしたことに子供が興味を示したら、できるだけわかりやすく説明してあげると良い。

 例えばよく見る広告等に「簡単に稼げる」「月50万」「今がチャンス」などの言葉が書かれたものがある。子供もそういったものを目にする事はあるのではないだろうか。そのような広告に興味をもち親に話してきた時が教えるチャンスだ。

 そのような広告には小さな文字でいくつかの条件が書いてあることが多い。そのため、「儲かります、簡単な仕事ですなどと書いてあるチラシを見るときには小さい文字、すみなどから見た方が良い」等と教えることができる。

 今、子供にお金をあげて株を買わせてみると言うような投資教育が流行っている。それはそれで良いのだが、その前に、投資の裏側に潜んでいるリスクを知るということが大切では無いだろうか。

 「ちょっと変だな」と思ったら、むやみやたらに投資に乗り出さない。そういうことを日常の中で教えてあげておけば、子供は無茶な投資もしないようになるだろう。

 自己責任の時代を生きていかなくてはならない子供にとっては、投資のノウハウも必要かもしれないが、大前提として「儲け」に足をすくわれない知恵が必要だろう。

教育と関連して

 私が子どもの頃は投資のことなんて考えたこともありませんでした。何となく「危ないものだ」とか「宝くじみたくお金が増えることもある」くらいしか思っていませんでした。

 子どもの頃を思い返すと父からゲームを通して少しだけ株について教えてもらった記憶があります。いくらかのおもちゃのお金を渡され、新聞の株価の欄を見て、上がりそうだなと思ったところに投資するというゲームです。1週間に1回結果が発表されたのですが、当時は新聞の文字が小さすぎて読む気になれず、よくゲームの意味も分からず、2週間で自然消滅してしまいました。今思うと父は先を見据えて投資について教えようとしてくれていたのかもしれません。(もう少し小学生のレベルに合わせて欲しかったですが)

 お金や投資について教えることに対してあまり良い印象をもっている人は多くないのではないかと思います。しかし、時代の変化が激しい今、投資について子どもに教えることは大切だと感じました。

 まず、自分が投資やお金について正しい知識を獲得していく必要がありますね!