読書×教育 親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法(1)お金の価値を理解させる!

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 「子どもには将来、生きていくのに困らないようになってほしい!」「幸せに暮らしてほしい!」

 ほとんどの親がそう思っているのではないでしょうか。生きていくのに困らないためには、ある程度の「お金」が必要になりますよね。

 皆さんは「お金」について子どもにどんなことを教えていますか?

 今回は子どもに教えると良い「お金の価値」についてまとめました。

要約

自分で稼げない若者たち

 フリーターの数は現在約150万人、この中で大学、大学院を卒業して就職せずにフリーターで働いている若者は、男性が21.8%、女性が16%。つまり、大学や大学院を出ても定職についていない若者は多いと言うことだ。

 もちろんフリーターであっても自分が食べていける位のお金を稼げるなら、それはそれで自分で選んだ道だから、他人がとやかく言うことではない。

 問題は、自分では稼ぐことをせずに、親の稼ぎに依存しているニートと呼ばれる若者が増えている事だ。

親の「常識」は全て捨てたほうがいい

 ニートになって、さらに「引きこもり」になってしまうと、歳を経るごとに社会から遠くなり、「稼ぐ」方法もわからなくなって親への依存度はますます強まっていく。

 厚生労働省によると、2013年時点で親に依存している40代、50代の無職独身者のいる家庭は約57万世帯あると推定されていて、今後ますます増えていくのではないかと言われている。

 皆さんのお子さんが50代になる頃には、皆さんは70台、80代の年金暮らしだろう。その時に自分の子供が親の年金を頼りに生きているような状況想像すると、死んでも死に切れないだろう。

 そうならないためには、今から「稼ぐ力」を持った子供に育てなくてはならない。そこで大切なのは子供を変える前に、親が意識を変えることだ

 皆さんは親から、いい大学に入り有名企業に入り、真面目に働けば幸せな人生が送れると教えられ、一生懸命に勉強し、一生懸命に働いてきたのではないだろうか。

 しかし、時代はもう変わっている。

 有名企業への就職は豊かな人生のパスポートなるならなくなってきている。

頼りになるのはお金でも学歴でもない

 「将来、子供のためにお金を残してあげたい」と思っている親は多いだろう。なぜなら、これまでは「お金があれば幸せだ」と思っている人が多かったからだ。

 けれど、お金を使うとなくなるし、一生使い切れないほどのお金は残せない。

 だとしたら、使っても減らないどころか磨かれていく才能残してあげよう。それは、本人が望んだわけでもないピアノやバレーではない。確かに、ピアニストやバレリーナになる人もいるが、それはほんの一握り。本人がどうしてもやりたいと言うなら別だが、たいていの習い事は大人になったらものにならない。

 そんなものに大金をかける必要は無い。

 親は子供に与えてあげなくてはいけないのは、お金でも学歴でもない。どんな状況でも心が折れずに乗り越えられる力だ。挫折をもろともせず、自分の手で稼いで生きていく知恵ではないだろうか。

 そのためには、子供が興味を持ったことを邪魔せず、それを伸ばしてあげることが大切だ

お金の価値を理解できている?

お金の価値を子供自身で実感させよう

 子供は、一定の年齢になるまでは、お父さんが会社で大変な思いをしながら働いて、給料稼いで家族を養っていると言う状況を理解していない。そのため、お金と言うのは、家にあるものだと思っている。

 それなのに、自分にはくれないと不満を抱く子供もいる。

 子供には、お金の価値を身をもって実感させることが大切だ。

お小遣いは「仕事をして稼ぐ」ことを学べるチャンス

 家庭によって小遣いの与え方にはそれぞれの方針があると思うが、まず子供には、お金と言うのは親が一生懸命に働いて稼いだもので、それでみんなが生活をしているのだということを教えた方が良い。

 お小遣いをあげるなら、それに見合うだけ家の手伝いをさせる方が、黙っていてもらえるよりも、本人のためになるのではないだろうか。

 例えば、新聞を取りに行く、夕食の食器の片付けのお手伝い、自分の部屋の掃除の3つをちゃんとできたら、毎月1日に200円のお小遣いをあげるなどだ。

 家と言うのは、社会の1番小さな単位だ。それぞれが自分の役割を持ち、協力しあっていくことで、家庭が成り立ち、社会が成り立つ。自分の役割を果たして得たお金こそ自分が堂々と持っていてもいいお金だと言うことを、幼い頃から実践で教える事は、今の時代には必要なことではないだろうか。

値上げするなら、お手伝いも増やす

 「今のお小遣いでは少ない」とお小遣いの値上げを訴えてくることもあるだろう。その時はお手伝いを増やす対価としてお小遣いを値上げするとよい。

 「もっと勉強がんばるからお小遣いを増やして」と訴えてくることもあるだろう。しかし、勉強は自分のためにやるものであってお手伝いにはならない。仕事の対価としてお小遣いを渡すのが重要だ。

 お小遣いをお手伝いの交換条件にすれば、子供はもっと小遣いが欲しいというときに「もっと手伝える事はないか」と考えるようになる。

 こういうやり方は、子供お金で釣るようで良くないと思う親もいるだろう。ただ、アメリカヨーロッパでは、「If you don't work,you don't get paid(働かざるもの食うべからず)」と言うことを、子供の頃から親が教える。「もちろん、我が家には我が家の方法がある」というのは良い。

 要するに、「ちょうだい」とねだったら苦労せずに小遣いがもらえる、という感覚を持たせなければ良いのだ。お金は簡単には手に入らないものだと言うことを、子供の家から実体験で覚えさせることが大切だ。

祖父母からのお小遣いとの付き合い方

 お盆や正月には祖父や祖母のところに行くことがあるだろう。祖父、祖母は子供に対しお小遣いを渡してくれることが多いのではないだろうか。

 祖父、祖母からもらうお小遣いは子供にとっては多めである。自由に使わせてしまうと「無くなったらおじいちゃん、おばあちゃんにもらえばいい」と思えるようになるかもしれない。

 それを避けるために、臨時収入と言うことで一旦は貯金させ、よく考えてから感謝しながら使うことを覚えさせることが大切である。

教育と関連して

 「お金のことを教えることは重要になってくる」と何となくは分かっていましたが、そこまで真剣に考えたことはありませんでした。本書を読み、「お金の勉強、子どもの頃から絶対やった方がいいな」と考えを新たにしました。

 本書では、「お金は親が苦労して働いて手に入れていることを知らない。お金というのは、家にあるものだと思っている。」とあったが、本当にその通りだと思います。

 私が子どものときも同じことを思っていました。子どもが学校に行がなければならないのと同じように会社に行き、働いてお金を稼ぐ。親が大変だとは思ったこともありませんでした。働くことの大変さを知ったのは社会人になってから。もっと早く知っておけばよかったと今になって思います。

 仕事をするから、お金が貰えるという価値観を早めに定着させるのは大切ですね。何もせず無条件でお金が貰える環境にあると将来的に働く必要を見出せなくなってしまいます。私の身内にも子どものころから無条件でお金を貰っていたことで、働く必要を見出せなくなってしまった人がいます。働くのはお金のためだけではないですが、お金があるのに働こうとはなりませんよね…。

 子どもの頃からのお金の教育、考えて取り組んでいきたいと思います!